日常的風景









2002.10.22 ツアー出発日にて前途多難

ツアー出発の朝。いきなり予約していたフェリーに乗り遅れる。
誰とは言わないが、某下手ギタリストが衣装を忘れて
一度取りに帰った為である。
小樽港に向かっていた僕等は、乗るはずだった船の出航を見送りながら、
一路函館港へと急ぎ走る羽目になったのである。
いや、誰のせいとは言わないが。











2002.10.27 トランプ

夜に皆でトランプをやる。例のごとく「大富豪」である。
以前にやったときに、
雫は弱そうだと皆で言っていた事を覚えているだろうか。
予想を裏切らないことを期待しつつ始めようとすると、
雫が予想外の事を口走った。


「大富豪ってどうやるの?」



…弱いとかそういう問題ではない、

雫は大富豪を知らなかった。











2002.10.30 目黒鹿鳴館

今日はallureとしてのライブの他に弦楽器隊がセッションに参加する。
じつは、僕はこのとき裏でMTRを操作していた。
元々機械に弱いのでかなり不安だったが、
ボタンを押すだけだから大丈夫だろうと
ナメてかかっていたのだ。

そんな僕はリハの時、スタートボタンと間違えて
あろうことか録音ボタンを押してしまう。

2秒程で気がついて慌ててとめたが…ヤバイ、データ消えたかもしれない。

結局データはきえてなかったので何事もなくセッションは終了したが、
じつは裏でこんなことがあったなんて
恐くて誰にも言っていない。
終わり良ければ全て良しという事で。











2002.11.14 札幌アビーロード

この日は雪が降っていた。路面はイイ感じに凍っていた。

車を取りに行った僕は、
ついでにコンビニで買い出しをしてライブハウスに帰ってきた。
そして入り口前で声をかけてくれたお客さんに挨拶をした瞬間、
僕は皆の見守る中、豪快に転んだ。
そしてまき散らした荷物を拾ってもらいながら、
格好悪く楽屋に戻る。

楽屋に戻ってからメンバーに、
今入り口で転んだ、と会話しながら
転ぶ真似をしようとした僕は脚が縺れ、
メンバーやスタッフの見守る中、

その場で再び豪快に転ぶ。

朱莉が言った。

「…いや、何も実演しなくてもいいよ」

暁が言った。

「翔ってたまに素で面白いことするよね」



ちなみにその時買ってきた苺プリンは苺シェイクになっていた。








2002.11.27 東京にて

神羽が車の鍵を内鍵した。
allure idea 2度目のJAF体験。
ライブの無い日で良かったよ…。








2002.11.29 4号線には違い無い

僕の運転で東京から仙台に向けて車を走らせていると、
途中から
なにやら怪しげな小道を走っていることに気づく。
どう考えても国道には見えない。

僕は国道四号線を途中から県道四号線に乗り、
埼玉へ向かって西へと車を走らせていたらしい。

寝ていたメンバーが起き、
「今どの辺?」という問いに
僕が無言になったのは言うまでもない。

ただの言い訳にしかならないけど、紛らわしいよ四号線…。








2002.11.30 雫、運転する

仙台の駐車場にて、
荷物を出す為車を3mほど前に出す事になった。

3mゆっくり直進する、それだけである。


どうせならここは一つ雫に動かしてもらおうということになり、
嫌がる雫を皆で面白がって運転席に乗せた。
だが嫌がっていた雫も運転席に乗ってしまえば、
わりと乗り気で結構やる気満々。

皆必要以上に車と距離を取りながら、
ペーパードライバー雫の初機材車運転を見守っていた。


「…じゃ、動かすよ」



そう言うと雫は、
ギアをパーキングにいれたままアクセルを全開に踏んだ。
物凄いアクセル音が無意味に駐車場に響く。
雫は「あれ?動かない?」と不思議そうな顔をしていた。
暁も朱莉も笑い転げていた。
そして神羽が青い顔をして運転席の窓を叩きながらこう言っていた。

「雫、いいからもう降りろ!!」








2002.12.01 都内某ホール

散々なライブだった。見た人ならわかると思うが、散々だった。
神羽と暁も半ギレの様子。無理もないが。
こういうライブも一つの経験かな。








2002.12.02 東京オフ日

今日はオフだったので、皆好き勝手に出かけていった。
僕も地元の友人と新宿、原宿等に出かけた。
結構夜遅く帰宅した僕だったが、
まだ帰っていない奴もいた。

僕より一時間程遅れて雫がようやく帰宅。

「いやー渋谷って遠いねー、つかれたー」と雫。
皆一瞬「?」マークが出たが、まさかとは思ったが聞いてみる。

「…ひょっとして…」

「うん、歩いて行ってきた。6時間もかかったよ。いやー疲れたー」

「………歩いてって……」

「以外と遠いね渋谷!」

「………」

たしかに渋谷までは一本道だが…じつは宿泊先のここは横浜なのである。



あの時も散々言ったが、ここでももう一度言わせてくれ。


雫、お前は阿呆か!?









2002.12.05 車中にて地獄を見た男

4日のライブ後、直行で帰路につく。

ところが、
この日はどういうわけか暁、雫が次々と車に酔ってしまう。

急がなければ時間に間に合わない為、
車を止める事は出来ないので酔ってしまうと拷問である。

エチケット袋片手に頑張る暁の横では、
雫が車酔いした自分に逆ギレし始める。

「ダメだ俺」
「酔うなよ俺」
「なんなんだよ俺」
「最悪だ俺」


とブツブツ呟きながらルーフから顔を出し、
寒いと言っては顔を引っ込める。
常に半笑いでルーフから
顔を出たり引っ込めたりしている彼は
対向車の誰が見ても
無気味で奇妙だっただろう。








2002.12.21 脱臼疑惑

ライブ前に転んだ。
結構豪快に転んだ。
左膝を強打し、暫く動けなかった。
ライブ中もライブ後も膝が抜けそうな感覚が直らない。
左足だったのでライブはなんとか演奏出来たが、
さすがに家に帰ってからこれはちょっとヤバイかもしれない思い、
夜中だが病院にいく事にする。
だが立ち上がった瞬間、


ゴキッ


という音とともに
驚くほど急激に膝の痛みが治っていった。

…ひょっとして、今までずっと外れてたのかな?








2002.12.27 ワンマン

いろんな意味での一区切りだ。
お疲れさま。
ありがとう。









2003.01.11

今年最初のお遊びということで
セッションライブでした。
前日の最初で最後のスタジオ入りで、
各メンバー
「俺まだコピーしてないんだよね…」という有り様で。
もちろん当日の演奏も凄いものでしたよ。
や、でも見た人の印象はどうあれ自分等は楽しかったですよ。
こんなライブ始めだけど、今年もよろしく。














To old diary(2002 No2)
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