黒猫の首輪
赤い封筒 黒い便箋 一言だけの白文字
おまえは誰だ 惨劇の裏 なぜ今更掘り起こす
午前0時の針が近づく ひざがガクガク 震える
暴かれるのか あの日の黒が 胸の十字架が重い
なぜ生きている…
なぜそこにいる…
微笑みに何を想う
この体を
バラバラに裂き
闇に葬るの
二人の間 走る黒猫 鈴音を残しながら
声にならない
助けは来ない
たちすくんだまま
両手を首に
徐に架け
締めつけられてく
…ワルイ ユメ…
毎夜 毎夜 現れる
………空耳か… 聞き覚えのあるような
あのおと
鈴音
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